赤ちゃんの股関節脱臼

今年9⽉から愛媛県下⼀⻫に、乳児健診等の場において『乳児股関節チェックシート』の運⽤が開始されたそうです。

 

えっ…

今までチェックされてなかったの?

と思ってしまった私。

 

いろいろ思うところはありますが、、、

http://www.jpoa.org/wp-content/uploads/2013/07/pediatric180222.pdf

そう!

向き癖と股関節脱臼の関係を私も昨年まで知らなくて、やっぱり向き癖へのケアって必要だよなぁと改めて感じていたところでした。

 

昼間だけでも丸い寝床で寝かせて、向き癖を予防することって大事なんだなぁと思います。

 

抱っこはコアラ抱っことドクターは推進してますが、

上の資料の写真のお子さんは何か月くらいだろう。。。

4か月から6か月くらい?

 

大人の腰に赤ちゃんの脚が巻きつくくらいに身体が大きくならないと、コアラ抱っこは難しい。
新生児からコアラ抱っこしようと思うと、赤ちゃんの首や背中がガチガチに凝ってしまう。

 

スリングは開脚できないからダメと書いてあるけれど、資料の一番左の写真の赤ちゃんは完全に開脚してないけど、これが自然なM字開脚だとしたら、スリングでも実現可能。

 

それよりも資料のワイン色の抱っこひものウエストの位置と紐の長さの調整は必要なように見受けられる。

紐を締めずにダランと赤ちゃんが吊り下がっている方が股関節に負担がかかっていないのかなと思ってしまう。

 

一番右の向き癖改善の写真も、立て膝改善のことだけを考えればこれでいいのかもしれないけど、赤ちゃんは心地いいのかな?

片側だけ身体が浮いた状態でお顔はそれでも右に向いて、なんだかな…

 

保健師もきっとこれを見たら、ドクターの学会で提唱されていることだから100%正しいみたいになっちゃう。

医師会が右と言ったら右。みたいな。

 

じゃあスリングは使用禁止?

首がすわってなくてもコアラ抱っこ?

赤ちゃんの首を手で支えて、街を歩いてる人って何人いる?

 

話は最初に戻りますが、健診で異常なしだとしても、日々の寝かせ方、抱っこの仕方で股関節の育ちに影響出てくることは考えられる。

 

早期発見、早期治療はもちろん大事。

乳児股関節チェックシートでどこの小児科で健診を受けても対応が統一されることは良いことだと思う。遅いけど(笑)

 

でも、人の暮らしもみる保健師には気づいてほしい。

股関節脱臼、小児科でフォロー中、OK。

じゃない。

 

もっと私たちには伝えられること、予防的支援があるよ。

パパママ学級で赤ちゃんの抱っこの仕方、寝かせ方、股関節脱臼のことを内容に盛り込んでもいいよね。

 

前例の踏襲、医師の指示のもとで動く思考では、地域母子保健はなかなか変わっていかない。そう思ってしまう今日この頃。。