7か月でおすわり

「ななちゃん、7か月でおすわり」

という国試対策の語呂がありまして、懐かしいです。

 

7か月児相談で何をみますか?

と尋ねて、「おすわり」と返ってくるのは少し寂しいものがあります。

 

そんなに7か月でおすわりって大事かなぁ。

練習させなきゃいけないみたいにしたのは、

私たち保健師…かもしれない。

 

座れないと離乳食食べられない?

いやいや、食べることよりも先に姿勢発達の方をみてあげて。

結局、からだが自分で支えられないと、顎も舌も安定しないんだから、本末転倒だよ。

 

根っこを育てようとしないで、見た目だけよくしようとしても無理があるよ。

おすわりだって、食べることだって、からだの育ちの積み重ねの結晶。

目先の結果にとらわれず、地道にいこうと提案できるのも保健師の強みなのでは?

 

7か月で何をみるのか、うつぶせ姿勢は手掌支持までいけてる?

右にも左にも360°ピボットターン。

早い子は前方のパラシュート反応も。

それがしっかり出てれば座位も可能に。

 

とにかく床と友達。

這うことを大切にして。

おすわりはうつぶせから自分でできるようになるから。

 

前方のパラシュートも出ていないのに、おすわりの練習を勧めるのはアセスメントができてないよ。

おすわりの練習は這うことだよ。

 

ランドー反応で下半身の反応が上半身よりも若干遅れる子は、腰のすわりがゆっくりなタイプ。股関節もすごくやわらかいから、自分のからだをうまく固定して使うことに時間がかかる。

四つ這いのはいはいができ始めてからのおすわりになるんじゃないかな。

 

みんな生まれ持ったからだを自分で使いこなして、できるだけ疲れにくいからだの使い方を習得できるといいですよね。

赤ちゃんの股関節脱臼

今年9⽉から愛媛県下⼀⻫に、乳児健診等の場において『乳児股関節チェックシート』の運⽤が開始されたそうです。

 

えっ…

今までチェックされてなかったの?

と思ってしまった私。

 

いろいろ思うところはありますが、、、

http://www.jpoa.org/wp-content/uploads/2013/07/pediatric180222.pdf

そう!

向き癖と股関節脱臼の関係を私も昨年まで知らなくて、やっぱり向き癖へのケアって必要だよなぁと改めて感じていたところでした。

 

昼間だけでも丸い寝床で寝かせて、向き癖を予防することって大事なんだなぁと思います。

 

抱っこはコアラ抱っことドクターは推進してますが、

上の資料の写真のお子さんは何か月くらいだろう。。。

4か月から6か月くらい?

 

大人の腰に赤ちゃんの脚が巻きつくくらいに身体が大きくならないと、コアラ抱っこは難しい。
新生児からコアラ抱っこしようと思うと、赤ちゃんの首や背中がガチガチに凝ってしまう。

 

スリングは開脚できないからダメと書いてあるけれど、資料の一番左の写真の赤ちゃんは完全に開脚してないけど、これが自然なM字開脚だとしたら、スリングでも実現可能。

 

それよりも資料のワイン色の抱っこひものウエストの位置と紐の長さの調整は必要なように見受けられる。

紐を締めずにダランと赤ちゃんが吊り下がっている方が股関節に負担がかかっていないのかなと思ってしまう。

 

一番右の向き癖改善の写真も、立て膝改善のことだけを考えればこれでいいのかもしれないけど、赤ちゃんは心地いいのかな?

片側だけ身体が浮いた状態でお顔はそれでも右に向いて、なんだかな…

 

保健師もきっとこれを見たら、ドクターの学会で提唱されていることだから100%正しいみたいになっちゃう。

医師会が右と言ったら右。みたいな。

 

じゃあスリングは使用禁止?

首がすわってなくてもコアラ抱っこ?

赤ちゃんの首を手で支えて、街を歩いてる人って何人いる?

 

話は最初に戻りますが、健診で異常なしだとしても、日々の寝かせ方、抱っこの仕方で股関節の育ちに影響出てくることは考えられる。

 

早期発見、早期治療はもちろん大事。

乳児股関節チェックシートでどこの小児科で健診を受けても対応が統一されることは良いことだと思う。遅いけど(笑)

 

でも、人の暮らしもみる保健師には気づいてほしい。

股関節脱臼、小児科でフォロー中、OK。

じゃない。

 

もっと私たちには伝えられること、予防的支援があるよ。

パパママ学級で赤ちゃんの抱っこの仕方、寝かせ方、股関節脱臼のことを内容に盛り込んでもいいよね。

 

前例の踏襲、医師の指示のもとで動く思考では、地域母子保健はなかなか変わっていかない。そう思ってしまう今日この頃。。

理想の未来に近づくお手伝い

2年半前にこんな記事を書いていました。

赤ちゃんや子どもの育ちを大切にしながら子育てしていきたいという思いをもたれている親御さんや専門職さんとの出会いは、私の宝物であり、むぎゅハウスを続けていく励みになります。

 

赤ちゃんや子どもたちの育ちを深く学び始めて約9年の月日が過ぎました。

諸先輩方にはまだまだ及びませんが、この9年の間に我が子を2人授かり、子どもの育ちの理想と現実を味わいながら今に至っております。

 

親御さんが望む未来のとおりにお子さんが育つかと言えば、そうは言い切れませんよね。薄々わかってはいながら、我が子のことが心配というのが親というもの。

 

我が子のために今できることが何かあるならしてあげたい。

それは私も含めて多くの親御さんが思うことだと思います。

 

子どもを親の理想に近づけるお手伝いはできませんが、

子どもが大きくなって振り返った時に、親として子どもに思いを馳せながら、その時その時でいろいろな選択をしながら子育てをしてきたという自信が親子の未来にありますように。

そんなお手伝いができればと思っております。

 

むぎゅハウスでは「赤ちゃんや子どもの育ちを大切にしながら子育てをしていきたい」「我が子のために今できることが何かあるならしてあげたい」という親御さんの力になります。

 

育児は育自。子どもと一緒に親も育つ。

一緒にがんばりましょう!!

 

mugyuhouse.hatenablog.com